【FXが副業に適している理由を解説】FXは本業の空き時間でも十分なトレードが可能

FX業界では、「トレードは空き時間にできるから副業を始めたい人におすすめ」と言われています。とはいえ、副業としてFXをおすすめされても「FXは本当に空き時間でできるのか」や、「1日中チャートを見続けないと取引できないのでは」と思っている人も多いでしょう。

そこでこの記事では、本業以外にも大きな収入の柱を作りたいと考えている人に、「FXトレードは平日の副業としておすすめなのか」について解説します。株取引との違いや副業におすすめのトレードスタイルについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

FXは平日24時間トレードができる

FXの最大の特徴は、平日の24時間トレードができることです。まずはその理由についてご説明します。

FXが24時間トレードできる理由

そもそも、なぜFXは24時間トレードが可能になっているのでしょうか。それは世界中に存在するFXトレーダーがインターバンク市場(銀行間外国為替市場)の仕組みを利用してリアルタイムで同時取引を行っているからです。そのため場所に関係なく世界中のどこからでも24時間取引きが可能です。下記の表は各都市の市場が稼働している時間の目安を日本時間で表したものです。

市場は日付変更線のすぐ西にあるウェリントンのオープンあら始まり、東京、シンガポール、フランクフルト、ロンドン、ニューヨークと移って、ニューヨーク市場がクローズする時にウェリントンがまたオープンします。このように世界中のどこかで必ず市場が稼働しているため、平日24時間いつでもトレードが可能となっています。

取引きができない曜日とは

FXは平日24時間トレードができますが、土日や海外の祝日に該当する日は取引できません(祝日の国は市場がクローズの状態ですが、その他の市場が稼働していれば取引きは可能です)。また中東では土日でも取引可能ですが、取引高が少なく流動性がないためトレード参加者がほとんどいません。そのため多くの人が土日に取引きをしません。他にも大晦日や元日も短縮取引きとなるケースがありますので、FX会社の取引規約について確認してみましょう。

株取引きとFXでは、取引き時間が違う

株取引きとFXでは取引き時間に大きな違いがあります。株取引きは証券取引所取引ですので証券会社を通して取引きをします。そのため証券取引所取引がオープンする時間帯にしか取引きをできません。なお、日本の証券取引所の時間帯は平日の前場(9時〜11時半)と後場(12時半〜15時)です。一方でFXの取引き開始時間は、一般的に午前7時前後です(各FX会社により差があります)。取引き終了時間は、一般的に土曜日の午前6時前後です。

FXはチャートの前にいなくてもトレードができる

FXが平日24時間いつでもトレード可能であったとしても、常にチャートの前に座って値動きを監視することは非常に困難です(※稀に可能な人もいます)。特に副業でFXを行う場合、チャートの前にいられる時間を制限される場合が多いと考えられます。しかしFXには「指値(さしね)注文」「逆指値(ぎゃくさしね)注文」、及び「EA(自動売買システム)」があります。これらの機能を活用することで、チャートから目を離した状態でのトレードが可能となり、本業とFXとの両立が成り立ちやすくなります。では、指値注文、逆指値注文、EAの説明を行います。

指値(さしね)注文とは

目標値(指値)を設定すれば、その値にレートが達した時点で自動的に決済してくれます。

FXには、主に“成行注文”と“指値注文”と呼ばれる2つの注文方法があります。成行注文は市場の成行で注文します。例えば現在価格で1ドル100円の成行注文なら、1ドル100円で取引が成立します。そのため、今すぐに買いや売りなどの注文を出したい場合に、おすすめの注文方法です。一方で指値注文は、目標とする価格に到達した時点で、自動注文が成立する注文方法です。例えば現在価格が1ドル100円の時に1ドル99円に指値注文を設定すれば、1ドル99円になったタイミングで注文が成立します。そのため目標値になるまでチャートの前にいる必要がありません。

逆指値(ぎゃくさしね)注文とは

逆指値注文は、別名“ストップ注文”と呼ばれています。指値注文は、現在価格よりも有利な相場価格を指定しますが、逆指値注文は、現在価格よりも不利な価格を指定して注文します。例えば価格が上がると考え“買注文”でエントリーしても、反対方向へ動くこともあります。その際、逆指値注文を設定すれば、損失を限りなく小さいものにできます。下記は、逆指値注文の設定事例です。

逆指値注文を設定しておけば、1ドル90円を超えて損失が出ません。上記のような損切りとしての使い方もありますが、最低利益の確保にも利用される場合もあります。

逆指値注文を1ドル105円に設定すれば、1ドル108円から暴落しても最低でも1ドル100円~105円の利益は確保されます。

指値注文及び逆指値注文には、新規ポジションを保有する注文と、保有しているポジションをクローズする注文の2パターンがあります。この注文方法を有効に活用して、本業とFXとの両立を図りましょう。

EA(自動売買システム)とは

EAとは、エキスパート・アドバイザー(Expert Adviser)の略称で、MT4などに対応する自動売買プログラムのことです。EAは特定のロジックに基づきFX会社やプロトレーダーによって作られています。先ほど説明した指値・逆指値注文と違い、エントリーからクローズまでの判断をすべてプログラムされたEAが行うもので、インターネット上には数々のEAが商品化されています。EAを利用すれば、自分の判断で取引する必要がなくなるため、長時間チャートを見続けなくても副業として隙間時間に取引きが可能です。しかし商品化されているEAが必ずしも収益を見込めるものではないのが現状です。EAを購入・使用する場合は、そのロジックとバックテストの結果を含め、精査した上で運用しましょう。

【副業におすすめ】FXのトレードスタイルについて

スキャルピング

スキャルピングとは、短期売買によって数銭から数十銭の小さな利益を積み上げる投資手法のことです。決済までの時間は数秒から数分と短く、1日に何度もエントリーを繰り返します。主に1分足や5分足を参考にして時間や場所を選ばず隙間時間で手軽に取引できますが、FXに対する専門性やトレードスキルが収益に反映されやすいです。また、万が一誤ってポジションを保有しても素早く損切りできるため、リスクを軽減できる点もスキャルピングの特徴です。

デイトレード

デイトレードとは、およそ1日程度で売買を終える投資手法をいいます。15分足、1時間足、4時間足、日足などの比較的長い時間軸を参考にエントリー方向を決定します。例えば朝方に売買注文を入れて夕方に決済を入れれば、1日1回のエントリーで無理なく副業として取引きできます。また、「主要人物の重要発言がある」や「経済指標が発表される」などの情報を追うことで、値動きが大きそうな通貨ペアを把握し、仕事や家事などと並行しながらトータル利益を伸ばせます。

スイングトレード

スイングトレードとは、1日~数日・数週間の期間で大きく利幅を獲得する投資手法をいいます。エントリーからクローズまでを1日で完結せずに投資対象を長期間保有するため、副業として本業と両立しやすいです。また獲得できる利幅が大きい反面、損切り幅も大きくなるため、スキャルピングやデイトレードと比較して1エントリーに対するリスクとリワードが大きくなることも特徴のひとつです。

FXトレードは副業でも経験を積むことで利益を伸ばせる可能性がある

FX はインターバンク市場を通して平日の24時間取引できます。指値や逆指値、EAなどを利用すれば、長時間チャートを見続けなくても無理なく副業としてトレードに取り組めます。またFXは副業におすすめと理解しても、「いきなり始めるのは怖い」「どういった感じか試してみたい」という方も多いと考えています。その場合は無料でのデモトレードや少額での実践を推奨します。デモトレードならお金をかけずに無料で取引の練習ができ、少額での実践トレードの場合はリスクを小さくできます。スキャルピングやデイトレード等、自分に合ったトレードスタイルを選んで、副業としてのFXをスタートしましょう。