FXとは【初心者にわかりやすく解説】

FXとは、常に価格が変動するドルやユーロ、円を売買する(ある通貨を安く買って高く売る、高く売って安く買い戻す)ことで、為替差益やスワップポイントを狙う投資です。トレーダー自身の証拠金(預け金)にレバレッジを掛けられることが特徴で、運用資金を大きくできる分、得られる収益も効率的に伸ばせる可能性があります(※期待値と同等分のリスクを負うため、リスクの管理能力を必要とします)。そしてこのレバレッジで運用資金を拡大できることがFXにおける最大の特徴であり、他の金融商品や副業よりも圧倒的な収益を見込める要因となっています。このページではFXの理解を深めるために、「証拠金取引」の説明を「株取引」と比較して行うと共に、FXの利益「為替差益」と「スワップポイント」について解説します。

FXとは

FXとは「Foreign Exchange」の略で、正式名称は「外国為替証拠金取引」です。

※外国為替の説明は「為替とは」で解説していますので、是非ご覧ください。 (⇒為替とは)
※レバレッジの説明は「レバレッジとは」で解説していますので、是非ご覧ください。 (⇒レバレッジとは)

証拠金取引とは

証拠金取引とは、預け金(証拠金)にレバレッジを掛けて取引きを行い、決済時に生じた損益のみを支払う取引きのことです。

「決済時に生じた損益のみを支払う」と聞いても、イメージが浮かばない人もいると思います。そこで、まずはFXの決済方法についてを簡単に解説します。

FXの決済方法は差金決済

まずFXの決済方法は「差金決済」と呼ばれます。その名称からわかるように「差額のみ決済する」というものです。通常の取引きは、商品を手にした時に料金を支払います。5万円の商品がほしければ、5万円を支払って手に入れます。しかしFXではエントリー(例えば米ドル1万通貨を購入)した時にその分の料金を支払う(決済する)のではなく、そのポジションを手放したタイミングで決済をします。そしてこの「手放したタイミングで決済」をする時に支払う料金は、エントリー時の米ドル1万通貨の日本円換算額と、決済時の米ドル1万通貨の日本円換算額の差額になります。この決済方法を差金決済と呼び、FXはこの決済方法が採用されています。

「証拠金」とは

先ほど説明した「差金取引」は、「購入した通貨は将来的に必ずいつか売り戻すのなら、売り戻した時の差額だけ支払った方がスマート」という理論です。つまり購入した通貨を必ず売り戻す(もしくは売却した通貨を必ず買い戻す)ことを前提として成立しています。そのためポジションを保有するためには、「保有したポジションから損失が生じた場合でも、必ず決済できる証拠」が必要になります。それが「証拠金」です。保有したポジションから損失が生じ、その損失額が証拠金を上回ってしまう場合は「強制決済(ロスカット)」となります。

株取引について

では次に、株取引と証拠金取引の概要を比較します。

まず株取引(現物株)を簡単に説明します。
株取引の場合は、購入したい会社の株を購入して保有します。株は企業の業績等により価格が変動するため、その変動を利用して利益を得ることができます(厳密には株主になることによって得られる権利等があることも魅力のひとつです)。
上の図のような株取引の場合、1株2,000円の株を500株保有するために必要な資金は2,000円×500株で100万円となります。
100万円分の運用をするために、当然ながら100万円の資金を用意しました。このように株取引では売買の度に代金を支払い、株価の増減によって資産も増減します。

証拠金取引について

次に証拠金取引を説明します。
証拠金取引は差金決済です。預け金(証拠金)に対してレバレッジを掛けて運用資金を調整することができます。
先ほど株の説明の中に「100万円分の運用をするために100万円を用意した」とありましたが、証拠金取引では100万円を用意しなくても100万円分の運用が可能となります。

下の図は預け金50万円でのトレードを表したものです。本来50万円の資金では5,000ドル(1ドル/100円計算)しか買えないところを、レバレッジを効かせて1万ドルの購入を可能にしています(今回は1万ドルの購入を例に挙げましたが、購入量によってレバレッジの倍率は調整することができます)。株取引では100万円の運用をするために100万円を用いましたが、今回の証拠金取引の例では100万円の運用を50万円で行ったことになります。

このように証拠金取引は、レバレッジを効かせることによって預け金(証拠金)より大きな運用資金でトレードをすることが可能です。

※もしレバレッジを1.0倍にしてトレードをした場合は、預け金と運用資金が同等となって外貨預金と同じ意味合いとなります(手数料の支払い方法等が違うため、あくまでイメージです)。

FXの利益とは

FXには、利益を得る方法が2種類あります。
まず1つは、「ある通貨を安く買って高く売る」「ある通貨を高く売って安く買い戻す」を繰り返し、マーケットの変動から為替差益を得る方法です。そしてもう1つは売買する2か国間の金利差を利用して収益を得る方法で、スワップポイントを利用します。
それでは、「為替差益」と「スワップポイントを利用した収益」について説明します。

為替差益とは

為替差益とは、保有した通貨を売却するか買い戻すかによって得られる利益のことです。
外国為替市場では、常に通貨の価格が変動しています。ある通貨の需要が高まれば価格は上昇し、その通貨の需要が下がれば価格も下がります。為替差益はこの価格変動を利用して「安く買って高く売る」「高く売って安く買い戻す」を繰り返し、マーケットから利益を得ます。

また、「安く買って高く売る」「高く売って安く買い戻す」はFXのみで行われているわけではありません。株や仮想通貨等の取引きと同様に、ネットで購入した10,000円の洋服を12,000円で販売することで2,000円の利益を得ることと同じです。
皆様はトレーディングルームで複数の画面にチャートを表示させている様子をニュース等で見たことがあるかもしれません。そこにいるトレーダーと呼ばれる人達は、刻々と変動する通貨の値をチェックして「安く買って高く売る」「高く売って安く買い戻す」を繰り返しています。実体は至ってシンプルです。

為替差益を狙うトレードの特徴は、そのスタイルが様々あることです。ポジションの購入から決済までを数秒から数分で行うスタイルもあれば、数日から数週間にかけて為替差益を狙うスタイルもあります。人それぞれの生活スタイルに適したトレードが可能なため、FXが副業に適している要因ともなっています。
※FXトレードにおいて、安く買って高く売るトレードを「ロング」、高く売って安く買い戻すトレードを「ショート」と呼びます。

では、為替差益を狙ったトレードの1例を、実際のチャートを使用して説明します。

例① 安く買って高く売った場合

こちらはドル円の1時間足チャートです。
あなたがもし1ドル/110.0円の時に10万ドルを購入していた場合、そしてそれを112.0円の時に決済していた場合は20万円の利益を得ることになります。
計算式は 1ドル/112円×10万ドル-1ドル/110円×10万ドル=20万円 です。(説明を簡略化するために、手数料は除外しています。)

上記の例は「安く買って高く売る」をうまく実践できた例になります。買いポジションで利益を得るためにはその時の相場が上昇している必要があり、それを予測(予想)するためには分析を必要とします。FXの分析は大きく分けて2種類あり、それはテクニカル分析を用いたアプローチと、経済情報を用いたアプローチです。どちらのアプローチも有効であり、トレーダーによってスタイルは様々なため、トレード経験を積みながら自分のスタイルを構築しましょう。

例②高く売って安く買い戻した場合

こちらは例①と同様に、ドル円の1時間足チャートです。

あなたが1ドル/112.0円の時に10万ドルを売り、それを110.0円で買い戻した場合は20万円の利益を得ることになります。

計算式は 1ドル/112円×10万ドル-1ドル/110円×10万ドル=20万円 です。(説明を簡略化するために、手数料は除外しています。)

ここで1つ疑問が生じる人がいるかもしれません。
それは「高く売って安く買い戻すと言うものの、そもそも売る前にドルを持っていない」という疑問です。
最初に保有していないドルをどうやって売って、そしてどうやって買い戻したのかは誰しもが思いつく疑問です。
その疑問に対する解答は、一言でまとめると「FXが証拠金取引のため」となります。
簡単に説明すると、FXの決済は「利益の分だけ証拠金に加えます」「損失の分だけ証拠金から差し引きます」という仕組みのため、「ドルは持っているわけではないものの、計算上持っていることにしてトレードができる」という認識で問題ありません。

また、買い決済の反対は売り決済です。あなたの買い注文が決済された時、あなたの世界の反対側では誰かが売り決済をしています。「なぜドルを持っていないのに売れるのか」という疑問には、「自分が売り決済をしたのと同時に、世界のどこかで誰かが買い決済をしているから」というのも解答のひとつです。

スワップポイントとは

スワップポイントとは、ポジションを保有した通貨ペアの2国間の間に金利差がある場合、その金利差分を利益として獲得できるポイントのことです。
FXにおいて為替差益以外で利益を出す方法が、このスワップポイントを使用した方法です。では、スワップポイントで収益を得るケースと、損失が出るケースを説明します。

スワップポイントで利益を得る場合

まず、スワップポイントで収益を得ることが出来るケースは、金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売った場合です。

ドル円を買った場合(日本円を売り、アメリカドルを買った場合)を例に挙げてスワップポイントの計算方法を説明します。

例:ドル円を1万通貨(ドル)購入して、ロングスワップポイントが+1.99、為替レート1ドル100円で計算した場合

・1日に得られるスワップポイントの目安は、1万ドルを日本円に換算すると1万ドル×100円=100万円として、100万円×1.99%=19,900円(この金額は1年間で得られるスワップポイント)
・19,900円÷365日=54.5円(この金額がドル円を1万通貨購入した場合に獲得できる1日あたりのスワップポイントの理論値)

となります。ドル円はロングスワップポイントがプラスだったため、1日54.5円の利益を残すことができました。
(今回の例はドル円のレート及びスワップポイントを年間で固定しており、手数料も除いています。)

スワップポイントで損失が生じる場合

利益を得た例とは反対に、スワップポイントがマイナスの場合は損失が発生します。
損失が発生する場合は、金利の低い通貨を買って、金利の高い通貨を売った場合です。
具体例を出すと、ドル円のショートトレード(ドル円を売った場合)は、日本円を買ってアメリカドルを売っているのでスワップポイントがマイナスとなります。

スワップポイントの付与タイミングについて

スワップポイントは、ポジションを保有したまま翌日以降に持ち越す際に発生します(ポジションを翌日に持ち越すことをロールオーバーと呼びます)。
このロールオーバーのタイミングは証券会社によって少し異なります。

また、基本的にマーケットがクローズしている週末や祝日はスワップポイントを受け取ることができません。しかし週末や祝日分のスワップポイントは受け取れないわけではなく、他の曜日にまとめて受け取ることになります。

まとめ

・FXとは「Foreign Exchange」の略で、正式名称は「外国為替証拠金取引」です。

・証拠金取引とは、預け金(証拠金)にレバレッジを掛けて取引きを行い、決済時に生じた損益のみを支払う取引きのことです。

FXの決済方法は「差金決済」と呼ばれます。通常の取引きは、商品を手にした時に料金を支払います。5万円の商品がほしければ、5万円を支払って手に入れます。しかしFXではエントリー(例えば米ドル1万通貨を購入)した時にその分の料金を支払う(決済する)のではなく、そのポジションを手放したタイミングで決済をします。

・「差金取引」は、「購入した通貨は将来的に必ずいつか売り戻すのなら、売り戻した時の差額だけ支払った方がスマート」という理論です。つまり購入した通貨を必ず売り戻すことを前提として成立しています。そのためポジションを保有するためには、「保有したポジションから損失が生じた場合でも、必ず決済できる証拠」が必要になります。それを「証拠金」と呼びます。

 

・FXの収益には「為替差益」「スワップポイント」の2種類があります。

<為替差益>

○ロング及びショートのどちらでも収益を残せる。

○トレードスタイルは短期、中期、長期と様々で、トレーダーのスタイルによって自由。

<スワップポイント>

○ロールオーバー時にプラススワップを得る。

○通貨ペアによっては損失が発生する。

○長期的なトレードになることが多い。

FXが副業に適している要因のひとつが、トレードスタイルを自身の生活に合せて調整できる点です。空いた時間に短期的なトレードをするのか、数か月~数年単位でポジションを保有する長期的なトレードを選択するのかは多様です。ご自身の投資時間や保有資金等を合わせてトレードスタイルを構築しましょう。